お役立ち記事 No.55

葬儀の基本用語30選|安置・納棺・出棺・収骨などをやさしく解説

ご逝去直後から葬儀後まで、打ち合わせでよく聞く言葉を時系列で整理

葬儀の打ち合わせでは、「安置先」「枕飾り」「納棺」「出棺」「収骨」など、普段は使わない言葉が続けて出てきます。意味が曖昧なまま説明を受けると、何を申し込んだのか、どの費用が必要なのか分からなくなることがあります。

専門用語をすべて覚える必要はありません。分からない言葉が出たら、その場で「いつ行うものですか」「見積りのどの項目ですか」「省略や変更はできますか」と確認することが大切です。

この記事では、ご逝去直後、葬儀準備、通夜・葬儀、火葬、葬儀後の順に、基本用語30語をやさしく解説します。

ご逝去直後・搬送・安置の用語

1.死亡診断書:医師が、生前に診療していた傷病に関連して死亡したと認める場合などに交付する書類です。死亡届と一体の用紙になっていることがあります。

2.死体検案書:生前に診療していなかった場合や死因が不明な場合など、医師が検案した後に交付する書類です。死亡を証明する効力は死亡診断書と同じです。

3.死亡届:死亡の事実を市区町村へ届ける書類です。通常は死亡診断書・死体検案書と一体で、原則として死亡の事実を知った日から7日以内に提出します。

4.寝台車:病院、施設、自宅などから、ご遺体を安置先へ搬送する車両です。距離、時間帯、待機、高速道路、追加人員等で料金が変わることがあります。

5.搬送:ご遺体を亡くなった場所から自宅・斎場・安置施設などへ移すことです。葬儀の正式契約とは別に、搬送だけを先に依頼できる場合があります。

6.安置:火葬までご遺体をお守りすることです。自宅安置、斎場安置、専用安置施設などがあります。

7.ドライアイス・保冷処置:ご遺体の状態を保つための処置です。気温、安置日数、施設設備により方法と回数が変わります。

8.枕飾り:安置したご遺体の枕元に設ける簡易な祭壇です。宗教・宗派により、線香、ろうそく、花、水、枕団子等の考え方が異なります。

葬儀の準備で使う用語

9.喪主:遺族を代表し、葬儀を主催する人です。挨拶や最終確認を担いますが、すべての実務を一人で行う必要はありません。

10.施主:葬儀費用や運営を担う人を指します。喪主と同じ人が兼ねる場合も、別の家族が務める場合もあります。

11.菩提寺:先祖代々の墓や法要等で関係のある寺院を指します。菩提寺がある場合は、葬儀形式や日程を決める前に連絡します。

12.戒名・法名・法号:仏教で故人に授けられる名前です。宗派により呼び方、意味、授与の考え方が異なります。

13.遺影写真:祭壇等に飾る故人の写真です。顔がはっきり写り、拡大に耐えられる画像を選びます。背景や服装を加工する場合があります。

14.祭壇:故人をお祀りし、花や遺影等を飾る場所です。白木祭壇、花祭壇、家族中心の小規模祭壇などがあります。

15.供花:故人へ供える花です。名札の表記、並べる順番、花の種類、持ち込みの可否を確認します。

16.弔電:参列できない方などが、お悔やみの気持ちを電報で伝えるものです。読み上げる範囲と順番を喪主が確認します。

17.返礼品:参列や香典へのお礼として渡す品です。会葬返礼品、香典返し、即日返しなど、目的と時期が異なります。

18.会葬礼状:参列へのお礼を記した挨拶状です。葬祭費の申請などで、喪主や葬儀日を確認する資料になる場合があります。

納棺・通夜・葬儀の用語

19.湯灌:ご遺体を洗い清め、身支度を整える儀式・処置です。清拭のみの場合もあり、内容と費用は葬儀社により異なります。

20.納棺:ご遺体を棺へ納めることです。旅支度、着替え、家族による副葬品の確認などを行います。

21.副葬品:棺に入れる手紙、写真、衣類、花などです。金属、ガラス、厚い本、電池、危険物など、火葬できない物があります。

22.通夜:葬儀前日の夕方などに、故人を偲び、宗教儀礼と弔問を行う場です。現在は短時間の半通夜が一般的です。

23.通夜振る舞い:通夜後に参列者へ料理や飲み物を振る舞うことです。地域・宗教・家族方針により、行わない場合もあります。

24.葬儀式:宗教者が中心となり、故人を宗教上の方法で送り出す儀礼です。

25.告別式:遺族・親族・友人などが故人へ最後の別れを告げる時間です。現在は葬儀式と続けて行うことが多くあります。

26.焼香・献花・玉串奉奠:故人への弔意を示す作法です。仏式は焼香、キリスト教式等は献花、神式は玉串奉奠が用いられますが、実際の方法は司式者の案内に従います。

出棺・火葬・葬儀後の用語

27.出棺:棺を式場等から霊柩車へ運び、火葬場へ出発することです。出棺前に花入れや喪主挨拶を行う場合があります。

28.火葬許可証:市区町村長が火葬を許可したことを示す書類です。火葬場へ提出し、火葬後は埋葬許可証として扱われることがあります。紛失しないよう保管します。

29.収骨(骨上げ):火葬後、遺骨を骨壺へ納めることです。拾骨の方法や骨壺の大きさは地域差があります。

30.後飾り祭壇:火葬後、遺骨、遺影、位牌等を自宅で安置する祭壇です。仏式では四十九日頃まで設けることがありますが、宗教・宗派で異なります。

用語が分からないときの質問例

「その作業は、いつ、どこで、誰が行いますか」

「見積書のどの項目に含まれていますか。追加料金はありますか」

「行わない場合や、別の方法に変更することはできますか」

「宗派や火葬場によって違う点はありますか」

同じ言葉でも、葬儀社や地域で含む範囲が異なる場合があります。特に「葬儀一式」「基本セット」「安置料」は、含まれる回数・日数・物品を確認してください。

用語で迷ったときの確認方法

葬儀社や宗教者から分からない言葉が出たら、その場で確認して構いません。用語だけを理解したつもりでも、料金や作業範囲が会社ごとに異なる場合があります。

  • 「この言葉は、今回の見積書では何を含みますか」
  • 「誰が、いつ行う作業ですか」
  • 「別料金になる部分はありますか」
  • 「宗派・地域による違いはありますか」

特に「葬儀一式」「安置」「納棺」「式場使用料」「運営スタッフ」は、含まれる数量や時間を聞きます。家族へ説明するときは、専門用語を並べるより、「いつ・どこで・誰が・何をするか」に言い換えると伝わりやすくなります。

よくある質問

Q.同じものに複数の呼び方がありますか?

あります。地域や宗派で、収骨を骨上げ、通夜振る舞いをお清め等と呼ぶことがあります。言葉だけで判断せず、実際の内容を確認してください。

まとめ|言葉の意味と、費用・時期をセットで確認する

葬儀用語は、覚えることより、実際の内容を確認することが大切です。「安置」「納棺」「返礼品」などの意味が分かれば、打ち合わせの順序と見積書を理解しやすくなります。

分からない言葉をそのままにせず、いつ行うか、誰が担当するか、料金に含まれるかを葬儀担当者へ確認しましょう。説明を家族で共有すると、後からの行き違いも減らせます。

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