お役立ち記事 No.64

一日葬とは?通夜を行わない流れ・費用・注意点

式当日に集中する準備と、菩提寺・親族へ確認したいこと

一日葬は、通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を一日で行う形式です。遺族や遠方親族の宿泊負担を減らしやすく、二日間の一般葬・家族葬より費用を抑えられる場合があります。

一方、「一日で終わる」という名称から、ご逝去当日に葬儀と火葬までできると誤解されることがあります。実際には、搬送、安置、死亡届、火葬許可、打ち合わせ、納棺等が事前に必要で、ご逝去から火葬までは数日かかるのが一般的です。

この記事では、一日葬の流れ、費用が減る項目と残る項目、菩提寺・親族への確認、後悔を防ぐ方法を解説します。

先に結論|通夜を省く代わりに、式前のお別れ時間を確保する

一日葬では、通夜がないため、家族や友人が故人と会う機会が一回になります。式当日は、開式、宗教儀礼、告別、花入れ、出棺、火葬までが続き、想像以上に慌ただしく感じることがあります。

安置中の面会、前日の納棺、式前の家族集合時間を確認し、「式が始まる前に30分~1時間は家族だけで過ごしたい」など、希望を具体的に伝えます。

一日葬の基本の流れ

1.ご逝去、寝台車で搬送

2.自宅・斎場・安置施設で安置

3.葬儀社・宗教者との打ち合わせ

4.死亡届と火葬許可の手続き

5.納棺、遺影・供花・式場の準備

6.葬儀・告別式

7.最後のお別れ、出棺

8.火葬、収骨、必要に応じて会食・初七日法要

通夜は行いませんが、前日に親族だけで面会する、納棺に立ち会う、宗教者に枕経等を依頼する場合があります。一日葬の範囲に何が含まれるか確認します。

費用が抑えられる可能性がある項目

  • 通夜の式場利用時間
  • 通夜のスタッフ・受付
  • 通夜振る舞いの料理・飲み物
  • 通夜分の返礼品や会葬礼状
  • 遠方親族の宿泊費

ただし、式場によっては一日葬でも前日から会場を確保するため、式場料が二日分または同程度になることがあります。祭壇設営、棺、搬送、安置、火葬、葬儀当日の人員は必要です。

「二日葬との差額」を確認し、何が削減されるのか見積書で比べます。通夜料理を行わなくても、親族の食事や火葬中の飲食が必要になることがあります。

菩提寺への確認が必要な理由

菩提寺がある場合、一日葬を決める前に相談します。寺院・宗派によっては、通夜の読経と葬儀の読経を一連の儀礼として重視しており、一日葬への対応や戒名・法名、読経の回数について方針があります。

葬儀社へ「一日葬で」と申し込んだ後に菩提寺から難しいと言われると、日程や式場を変更する可能性があります。次を寺院へ確認します。

  • 一日葬での葬儀に対応できるか
  • 枕経、納棺、葬儀、火葬炉前の読経
  • 戒名・法名の相談
  • 初七日法要を同日に行うか
  • お布施、車代、御膳料の準備

親族へ説明するときのポイント

年長の親族は、通夜を行わないことに戸惑う場合があります。「費用を減らすためだけ」ではなく、故人の希望、遺族の体調、遠方移動、参列人数など、選んだ理由を伝えます。

「母の希望と家族の体調を考え、通夜は行わず、葬儀・告別式を一日で執り行います。前日に面会できる時間を設けますので、希望される方は○日までにご連絡ください」

親族から通夜を希望する声がある場合は、通夜式を行わず家族だけで過ごす「仮通夜」のような時間を設けられるか、葬儀社・宗教者へ相談します。

一日葬が向いているケース

  • 参列者が家族・近親者中心である
  • 高齢・療養中の遺族が多く、二日間の負担を減らしたい
  • 遠方親族の宿泊や仕事の調整が難しい
  • 故人が簡素な葬儀を希望していた
  • 通夜を行わなくても、安置中に十分お別れできる

反対に、仕事関係や友人が通夜に多く訪れると予想される、家族が二日かけてゆっくり送りたい、菩提寺が通夜を重視している場合は、二日葬も比較します。

後悔を防ぐ確認リスト

  • 安置中の面会は何回できるか
  • 納棺に家族が立ち会えるか
  • 式前に故人と過ごせる時間は何分か
  • 参列できない人へどう報告するか
  • 通夜を省いた分、葬儀後の弔問が増えないか
  • 二日葬との差額と省かれる内容
  • 料理・返礼品・宗教者費用を含む総額

よくある質問

Q1.一日葬は亡くなった日に葬儀と火葬をする形式ですか?

通常は「通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を一日で行う形式」を指します。亡くなった当日という意味ではありません。安置期間、死亡届、火葬許可、会場・火葬場の予約は必要です。

Q2.菩提寺へ相談せず一日葬にできますか?

菩提寺がある場合は、通夜を省くことを受け入れるか、読経・戒名・納骨へ影響がないかを事前に相談します。家族だけで形式を確定すると、寺院墓地への納骨等で問題になる場合があります。

Q3.一般的な二日葬の半額になりますか?

必ずしも半額ではありません。祭壇、棺、搬送、安置、火葬、スタッフ等は必要で、式場を前日から準備する場合もあります。減る項目と変わらない項目を見積書で分けて確認します。

一日葬を案内するときの注意

訃報では「通夜は行わず、葬儀・告別式を一日で行うこと」「参列をお願いする人」「香典・供花の扱い」を具体的に伝えます。一日葬という名称だけでは、通夜への弔問や参列範囲が伝わらないことがあります。遠方の親族には集合時刻と火葬終了の見込みも知らせます。

家族で共有する確認メモ

打ち合わせや手続きの途中で判断が変わることがあります。口頭だけで進めず、次の内容を一枚のメモにまとめます。

  • 通夜を省くことへの宗教者の了解
  • 前日に行う納棺・面会・会場準備
  • 開式時刻と火葬場へ出発する時刻

決定日、確認した相手、未確認の項目も一緒に残します。変更があった場合は古い案を消さず、いつ誰が変更したか追記すると、家族、葬儀社、宗教者、行政窓口の認識違いを減らせます。

まとめ|一日葬は「短い葬儀」ではなく、通夜を別の形にする選択

一日葬は、通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を一日にまとめる形式です。遺族の負担を抑えやすい一方、故人と会う機会が限られ、式当日に判断や進行が集中します。

菩提寺と親族へ早めに相談し、安置中の面会や納棺でお別れの時間を確保してください。二日葬との費用差と内容差を確認し、家族が納得できる日程を選びましょう。

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