葬儀社へ最初の電話で何を伝える?搬送依頼から相談までの会話例
亡くなった場所、搬送先、連絡者、希望を短く伝えるための実用例
病院や介護施設で家族が亡くなり、葬儀社へ最初の電話をするときは、何を聞かれるのか分からず緊張します。故人の詳しい経歴や葬儀の内容を、その場ですべて説明する必要はありません。
最初の目的は、ご遺体を安全に搬送し、安置先を確保することです。亡くなった場所、故人の氏名、連絡者、搬送先の希望、病院を出られる時刻を伝えれば、手配を始められます。葬儀形式、祭壇、料理、返礼品などは、安置後の打ち合わせで決められます。
この記事では、最初の電話で伝える項目、病院・自宅・施設別の会話例、搬送先が未定の場合の質問、電話を切る前の確認事項を解説します。
先に結論|「場所・時間・故人・連絡者・搬送先」の五点を伝える
最初の電話で必要なのは次の情報です。
1.亡くなった場所の名称と住所
2.病院・施設を出られる見込み時刻と担当部署
3.故人の氏名
4.電話をしている人の氏名、続柄、連絡先
5.希望する搬送先。未定なら、その旨
宗教、葬儀形式、人数が分かれば伝えますが、未確認でも構いません。推測せず「まだ家族で相談していません」と伝えます。
病院から搬送を依頼する会話例
「父が○○病院で亡くなりました。寝台車でのお迎えをお願いしたく電話しました。病院の住所は平塚市○○、病棟は3階です。病院からは午前2時ごろまでに搬送先を決めるよう案内されています」
「故人は山田太郎、私は長男の山田一郎です。連絡先は090-○○○○-○○○○です。自宅へ安置できるか迷っているため、施設安置も含めて相談したいです」
病院には搬送口や夜間入口があり、病棟へ直接入れない場合があります。葬儀社から病院の担当部署へ確認してもらえるか聞きます。
搬送先が決まっていない場合
自宅に搬入できるか分からない、家族が遠方にいる、斎場が未定という場合は、安置施設の候補を尋ねます。
「搬送先はまだ決めていません。面会できる安置施設を希望しています。場所、面会時間、付き添いの可否、1日あたりの安置料と保冷費を教えてください」
施設名だけでなく、面会予約の要否、深夜の受け入れ、納棺前に家族が会えるか、別の式場へ移す場合の再搬送料を確認します。
自宅で亡くなった場合の会話例
自宅で亡くなり、医師がまだ死亡を確認していない場合は、先にかかりつけ医、訪問診療医、救急、警察等の案内を受けます。家族の判断でご遺体を動かさないでください。
医師の確認が済み、搬送または自宅安置の相談をする場合は、次のように伝えます。
「自宅で母が亡くなり、訪問診療の先生が死亡を確認しました。死亡診断書は本日受け取る予定です。自宅で安置したいのですが、必要な寝具と保冷、今後の手順を教えてください」
警察が関わっている場合は、引き渡し可能な時刻が未定でも構いません。
「警察で検案中です。引き渡し時刻はまだ分かりません。連絡が来たら迎えをお願いできるよう、先に必要事項と料金を確認したいです」
介護施設から搬送する場合
「父が○○ホームで亡くなりました。施設の担当者は佐藤様で、午前7時以降に搬送可能とのことです。施設から自宅まで搬送した場合と、安置施設を利用した場合の料金を教えてください」
施設が提携葬儀社を紹介しても、必ずその会社へ葬儀一式を依頼する必要はありません。施設の退出時間と、希望する会社の到着見込みを調整します。
葬儀社から聞かれやすいこと
- 死亡診断書・死体検案書を受け取ったか
- 故人の体格、感染症等について搬送上の注意があるか
- 自宅の階段、エレベーター、搬入経路
- 菩提寺、宗教・宗派の有無
- 参列人数と葬儀形式の希望
- 火葬を行う地域、故人または申請者の住所
- 葬儀費用の希望上限
病歴や死因を必要以上に広く伝える必要はありませんが、安全な搬送や感染対策に必要な事項は、医療機関と葬儀社の案内に従います。
電話を切る前に確認すること
1.到着予定時刻と車両の特徴
2.担当者名と折り返し電話番号
3.搬送先の正式名称・住所
4.搬送料、深夜料金、距離料金、待機料金
5.安置料・保冷費と、何日分が含まれるか
6.搬送だけの契約か、葬儀一式までの契約か
7.次の打ち合わせ時刻と場所
口頭の料金はメモに残し、可能ならSMSやメール、見積書で確認します。迎えに来たスタッフから契約書へ署名を求められた場合も、契約範囲と金額を読みます。
まだ決められないことの伝え方
「葬儀形式と会場は、家族がそろってから決めます。今は搬送と安置だけをお願いし、正式な見積りは明日の打ち合わせで確認したいです」
「菩提寺があるか親族へ確認中です。宗教者の手配はまだ行わず、分かるまで待ってください」
急いで答えるより、未確認事項を分ける方が行き違いを防げます。
よくある質問
Q1.搬送先が決まっていなくても電話できますか?
できます。自宅安置の可否、施設安置の面会・料金、希望地域を伝え、候補を案内してもらいます。決まっていないことを推測で答えず、「未定」と伝えてください。
Q2.電話で料金を聞くのは失礼ですか?
失礼ではありません。搬送元と搬送先、時間帯、距離、待機、安置日数を伝え、現時点の概算総額と追加条件を尋ねます。電話後に書面やメールで明細を受け取ると安心です。
Q3.電話をしたら契約になりますか?
相談だけで直ちに葬儀一式契約となるとは限りませんが、配車依頼等は有料契約になる場合があります。「今依頼する範囲」「キャンセル料が発生する時点」を確認し、家族へ共有します。
家族で共有する確認メモ
打ち合わせや手続きの途中で判断が変わることがあります。口頭だけで進めず、次の内容を一枚のメモにまとめます。
- 病院・施設名と指定された搬送口
- 搬送先の希望と決まっていない事項
- 折返し連絡を受けられる電話番号
決定日、確認した相手、未確認の項目も一緒に残します。変更があった場合は古い案を消さず、いつ誰が変更したか追記すると、家族、葬儀社、宗教者、行政窓口の認識違いを減らせます。
まとめ|最初の電話は搬送と安置に必要な情報だけでよい
葬儀社への第一報では、亡くなった場所、退出時刻、故人と連絡者、搬送先を短く伝えます。葬儀形式や人数が決まっていなくても、搬送手配は進められます。
電話を切る前に、到着時刻、担当者、料金、契約範囲を確認してください。ハシモト葬祭では、搬送先が未定の場合も、状況を伺いながら自宅安置と施設安置の条件をご案内します。
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