お役立ち記事 No.28

追悼アカウントにした後、 写真や投稿は削除できる? 遺族が決めておくこと

追悼化後にできること・できないことを分け、保存・報告・全体削除を判断

追悼アカウントへ変更したあとで、残したくない写真や投稿に気づくこともあるでしょう。

InstagramやFacebookを追悼アカウント(追悼プロフィール)にした後は、故人が生前に公開した写真や投稿を、遺族が選んで自由に削除・編集することは原則できません。追悼化は、故人の記録を元の公開範囲で残しつつ、第三者のログインや不正利用を防ぐための仕組みだからです。

ただし、「何もできない」という意味ではありません。プラットフォームの公式手続きでは、故人が指定していた管理者が限られた操作をする、規約違反のおそれがある投稿を報告する、確認済みの近親者などがアカウント全体の削除を申請する、といった選択肢があります。一部の投稿だけを消したいのか、アカウント全体を残したいのか、完全に削除したいのかを分けて考えることが重要です。

この先では、2026年8月21日時点のMeta公式ヘルプを基に、InstagramとFacebookを中心に、追悼化後の写真・投稿・コメントの扱い、家族で決める項目、削除申請前の保存、意見が分かれたときの整理方法を一つずつ見ていきましょう。仕様や提出書類は変更される可能性があるため、実際の申請時には各公式フォームで最新条件を確認してください。

追悼化の前に、保存・追悼・全体削除の方針を決めましょう

追悼化後の判断は、次の3つに分けると整理しやすくなります。

希望追悼化後の主な対応注意点
故人の記録を残したい追悼状態を維持し、元の公開範囲で閲覧する過去投稿を遺族が自由に編集・整理できる制度ではない
問題のある一部だけを消したい投稿者本人へ削除を依頼するか、規約違反として個別に報告する「遺族だから」という理由だけで削除されるとは限らない
アカウントごと消したい権限を確認できる近親者、法的代理人、Facebookの追悼アカウント管理人などが公式手続きを検討する削除後に写真や投稿を取り戻せない可能性があるため、先に保存と家族合意を行う

Instagramでは、追悼化したアカウントへ誰もログインできず、既存の投稿、写真、動画、コメント、公開範囲などを変更できないと案内されています。Facebookでも、故人が生前に共有したコンテンツは元の公開範囲で残り、追悼アカウント管理人であっても過去投稿の削除・編集はできないというのが基本です。

したがって、追悼化を申請する前から「あとで遺族が不要な写真だけ消せる」と見込まないでください。残したくない情報が分かっている場合は、可能であれば本人が生前に整理することが最も確実です。亡くなった後は、証拠保全、家族の合意、プラットフォームの手続きという順番で進めます。

追悼アカウントにすると何が変わるのか

追悼化は「家族へのアカウント移転」ではない

追悼アカウントは、故人のアカウントを配偶者や子へ名義変更する仕組みではありません。家族が故人のユーザー名とパスワードを受け継ぎ、本人の代わりに投稿・削除する制度でもありません。

Meta公式ヘルプによると、Instagramの追悼アカウントには誰もログインできません。Facebookの追悼プロフィールも、家族や追悼アカウント管理人が故人としてログインすることはできません。パスワードを知っている場合でも、本人になり代わって操作せず、公式手続きを利用するのが基本です。

生前の写真や投稿は、元の公開範囲で残る

追悼化しても、故人が共有した写真、動画、投稿が自動的に非公開になるわけではありません。InstagramとFacebookでは、コンテンツは原則として生前に設定された公開範囲の相手に表示され続けます。

たとえば、公開投稿は広く閲覧できる状態が続く可能性があり、友達限定の投稿はその範囲で残ります。家族が追悼化を申請したからといって、すべての投稿の公開範囲をまとめて「家族だけ」に変更できるとは限りません。位置情報、勤務先、家族写真、子どもの写真などが含まれる場合は、この点を理解して判断します。

検索・おすすめ等への表示は制限される

Instagramの追悼アカウントは、「発見」など一部の場所に表示されなくなると公式に案内されています。Facebookの追悼プロフィールも、「知り合いかも」、広告、誕生日のお知らせなど、一部の公開スペースに表示されません。

ただし、表示機会が減ることと、投稿そのものが削除されることは別です。プロフィールを直接訪れたり、過去のリンク、タグ、検索結果などからコンテンツが見つかったりする可能性はあります。「追悼化したから外部から見えなくなった」とは考えないほうが安全です。

写真・投稿・コメントは削除できる?種類別の考え方

誰が作成したコンテンツか、どこに表示されているかで対応が変わります。

コンテンツ追悼化後の基本検討できること
故人自身の写真・投稿遺族による個別削除・編集は原則できないアカウント全体の削除申請、規約違反がある場合の個別報告
故人の投稿についた他者のコメント家族が自由に削除できるとは限らないコメント投稿者へ削除依頼、違反内容なら報告
他者が投稿した故人の写真その投稿者のアカウントで管理される投稿者へ削除・タグ解除等を依頼、権利侵害や規約違反なら報告
Facebookの追悼欄への新しい投稿設定や管理権限により扱いが異なる追悼アカウント管理人が利用できる管理機能を公式画面で確認
プロフィール写真・カバー写真Instagramでは変更不可が基本。Facebookは管理人が変更できる場合があるプラットフォーム別の権限を確認
メッセージ追悼アカウント管理人でも読めない相手側が保有する自分のメッセージは、相手自身の画面で管理する

故人自身の過去投稿を一つずつ消す

もっとも多い希望ですが、追悼化後は原則としてできません。Instagramでは既存の投稿や情報への変更ができず、Facebookでも多くの場合、追悼プロフィールからコンテンツを削除できません。Facebookの追悼アカウント管理人は、固定投稿、プロフィール写真・カバー写真の変更、新しい友達リクエストへの対応など、限られた管理はできますが、故人の過去投稿を削除・編集する権限はありません。

「古い投稿だけ恥ずかしいので消したい」「家族写真だけ非公開にしたい」という希望があっても、遺族の編集機能としては用意されていないことを前提にします。

他人が投稿した故人の写真を消す

友人や知人が自分のアカウントで投稿した写真は、故人の追悼アカウントの一部ではなく、基本的には投稿者側のコンテンツです。まず投稿者へ事情を伝え、削除、公開範囲の変更、タグの解除、説明文の修正などを依頼します。

連絡するときは、「遺族だから必ず削除してほしい」と一方的に求めるより、困っている理由と希望を具体的に伝えるほうが話し合いやすくなります。たとえば「未成年の家族が写っているため、公開範囲を狭めていただけないでしょうか」「葬儀前のため、場所が分かる写真を一時的に非公開にしていただけると助かります」と説明します。

誹謗中傷・なりすまし・個人情報を含む投稿

コミュニティ規定や利用規約に反する可能性がある内容は、対象となる投稿やコメントのメニューから個別に報告します。Facebook公式ヘルプも、追悼プロフィール上のコンテンツがコミュニティ規定に反すると感じる場合、当該コンテンツの「報告」機能を使うよう案内しています。

ただし、報告すれば必ず削除されるわけではありません。何が問題かを区別し、投稿のURL、表示日時、画面、投稿者名、困っている具体的な理由を記録してから申請します。脅迫、金銭要求、犯罪予告、緊急の安全問題がある場合は、プラットフォームへの報告だけでなく、警察や弁護士など適切な窓口へ相談してください。

著作権・肖像・プライバシーに関する申立て

写真の著作権は、被写体ではなく撮影者に帰属するのが一般的ですが、契約、職務、共同制作などで扱いは変わります。故人が写っていることだけを理由に、家族が著作権者として削除を求められるとは限りません。一方、プライバシー、名誉、未成年者の安全、営業秘密など別の権利が問題になることもあります。

権利侵害の申立ては、誰がどの権利を持つかという法的判断を伴います。提出前に、写真の撮影者、投稿者、掲載目的、公開範囲、故人の意思を確認し、判断が難しければ弁護士へ相談してください。本稿は一般情報であり、個別の法的判断を示すものではありません。

InstagramとFacebookの違いを整理する

同じMetaのサービスでも、追悼化後の管理機能は同じではありません。

比較項目InstagramFacebook
追悼化後のログイン誰もログインできない誰も故人としてログインできない
過去投稿の変更原則できない追悼アカウント管理人でも原則できない
管理者制度Facebookと同じ追悼アカウント管理人制度を前提にしない故人が生前に指定した追悼アカウント管理人が限られた管理を行える
写真等の表示元の公開範囲で残る元の公開範囲で残る
アカウント全体の削除確認済み近親者等が公式手続きを検討追悼アカウント管理人や確認済み近親者等が公式手続きを検討
個別の違反投稿対象から報告対象から報告

ここでいう「原則」「検討」は、地域、アカウント状態、故人の生前設定、申請者の立場、提出書類、審査結果で対応が変わり得るためです。画面表示や機能名も更新されることがあります。Instagramの申請をFacebookの手順で進めたり、その逆をしたりせず、対象サービスの公式ヘルプから手続きを始めます。

追悼化した後、家族が最初に決める7項目

1. 残す・全体削除・保留のどれにするか

まず、家族の希望を三択で集めます。

追悼の場として残す

必要な記録を保存してから全体を削除する

判断できる時期まで現状を保つ

「写真は残したいが、公開は心配」「友人が追悼できる場所は残したいが、家族情報は広げたくない」など、希望を言葉にします。すぐ結論が出なければ、削除を急がず保留する方法もあります。一方で、なりすまし、不正アクセス、深刻な個人情報の露出がある場合は、緊急性を優先して公式窓口へ報告します。

2. 誰が家族の窓口になるか

申請担当者を一人決め、家族の意見、提出書類、受付番号、回答をまとめます。複数の人が別々に申請すると、説明や希望が食い違う可能性があります。

担当者は「故人に最も近い人」とは限りません。デジタル手続きに慣れている人が入力を手伝い、近親者や法的権限を持つ人が申請者になるなど、役割を分けてもよいでしょう。身分証や死亡を証明する書類は、家族の共有チャットへ無制限に貼らず、提出先と保管者を限定します。

3. 残したい写真・文章・つながりは何か

削除申請を検討する前に、残したいものを具体化します。

遺影や会葬礼状に使う写真

家族行事、旅行、趣味の写真・動画

故人の文章、作品、活動記録

家族が把握していない友人とのつながり

仕事・団体・店舗に関する必要な記録

トラブルや契約に関する証拠

追悼化後に家族がデータを一括取得できるとは限りません。Facebookでは、故人が生前に許可していた場合に、追悼アカウント管理人が共有コンテンツのコピーをダウンロードできることがありますが、すべての情報やメッセージを取得できるわけではありません。Instagramでは同じ仕組みを当然に期待しないでください。

4. 残したくない情報は何か

削除したい対象を「不快だから」だけでなく、理由と場所で記録します。

確認項目対応の候補
個人情報自宅住所、電話番号、証明書、車の番号投稿URLを記録し、投稿者依頼または公式報告
家族の安全子どもの顔、学校、現在地早めに公開停止を依頼し、必要なら安全相談
権利・仕事顧客名、非公開資料、共同作品勤務先・権利者と確認し、専門窓口へ相談
誤情報死因、葬儀日時、寄付先の誤り正しい案内を遺族のアカウントから出し、誤投稿者へ修正依頼
悪意ある内容中傷、なりすまし、詐欺的な募金証拠を保存し、プラットフォーム・警察等へ報告

5. 誰まで訃報を公開するか

追悼アカウントを残す判断と、葬儀情報を公開する判断は別です。参列者を限定する葬儀で、会場、日時、家族の電話番号を公開投稿に書く必要はありません。

訃報は遺族自身のアカウントや連絡手段から、故人との関係、死亡の事実、葬儀の方針、お礼を必要な範囲で伝えます。死因、入院先、自宅住所、遺族の予定などは、家族全員が公開に同意しているか確認します。

6. 追悼投稿やコメントへどう対応するか

善意の追悼コメントにも、返信するか、いいね等の反応をするか、返信しないかを決めます。すべてに個別返信する義務はありません。「多くのお言葉をいただき、家族一同感謝しております」と家族代表が一度案内する方法もあります。

死因の質問、葬儀への参列希望、香典や供花の申し出、故人との金銭関係など、公開欄で扱いにくい内容は個別連絡へ移します。担当者が疲弊しないよう、確認する時間帯や返信の範囲も決めます。

7. いつ見直すか

通夜・葬儀の直前は、家族が落ち着いて長期方針を決めにくい時期です。「四十九日後」「納骨後」「相続手続きが一段落した時点」など、見直す日を決めて保留することもできます。

宗教・宗派や地域により節目の考え方は異なります。デジタルアカウントを整理する時期に一律の決まりはありません。家族が故人を思い出す場として必要か、管理負担や公開リスクが大きいかを定期的に話し合います。

アカウント全体を削除する前のチェックリスト

全体削除は、個別投稿の削除とは異なり、故人の記録を広く失う可能性があります。次の確認が済むまで申請を急がないようにします。

遺族、相続人、追悼アカウント管理人の意見を確認した

故人の生前の希望や「死後に削除」の設定を確認した

葬儀や遺影に必要な写真を別に確保した

作品、事業、団体活動の記録に共同の権利者がいないか確認した

金銭、契約、事故、権利関係の証拠が含まれていないか確認した

家族が知らない重要な連絡相手がいないか整理した

削除後に復元できない可能性を家族へ説明した

申請者の身分・親族関係・法的権限を示す書類を用意した

提出先がMetaの公式ドメインであることを確認した

申請日時、フォーム、添付書類、受付番号を記録した

故人の写真を家族で保管する場合は、誰が原本を持つか、どこに保存するか、誰に共有するかも決めます。共有ドライブへ無制限に複製するのではなく、故人と写っている第三者のプライバシーにも配慮します。

Instagramでアカウント全体の削除を申請する場合

Instagram公式ヘルプでは、確認済みの近親者が故人のアカウント削除を申請できると案内されています。手続きでは、申請者と故人の関係、死亡の事実、法的な代理権限などを確認する書類の提出を求められる場合があります。公式案内では、故人の出生証明書、死亡証明書、申請者が法定代理人であることを示す書類などが例示されていますが、日本で用意できる書類や実際に受理される書類は申請画面の指示に従ってください。

書類は必要部分が読める状態で提出し、不要な情報を第三者へ送らないようにします。検索広告から入った代行サイトや、SNS上でパスワード・認証コード・身分証の送付を求める相手を利用せず、Instagram公式ヘルプからフォームへ進みます。

削除申請は、家族が故人のアカウントへログインするための手続きではありません。Metaは故人のログイン情報を提供しないと案内しています。目的を「ログイン」「一部編集」「全体削除」のどれにするか混同しないことが大切です。

Facebookでアカウント全体の削除を申請する場合

Facebookでは、故人が生前に「死亡後に削除」を選択していた場合、死亡の確認後にアカウントが完全に削除される設定があります。故人が追悼アカウント管理人を指定していた場合、その管理人は管理画面から追悼プロフィール全体の削除を申請できると公式ヘルプに記載されています。

追悼アカウント管理人がいない場合も、確認済みの近親者などが公式フォームを通じて削除を申請できる場合があります。誰が申請できるか、必要書類、審査方法は、故人の設定と申請者の立場で変わります。

追悼アカウント管理人ができるのは、管理人自身として限られた管理を行うことです。故人としてログインしたり、メッセージを読んだり、過去の写真・投稿を一つずつ消したりはできません。「管理人になれば何でも整理できる」という理解は誤りです。

一部だけ消したいときの実務手順

手順1|対象を特定し、証拠を保存する

問題の投稿を見つけたら、すぐに何度も返信したり拡散したりせず、次を記録します。

投稿・コメントのURL

投稿者の表示名とプロフィールURL

表示日時と確認した端末

問題部分が分かる画面

削除を求める理由

家族や第三者に生じている具体的な影響

スクリーンショットは、編集せず、前後関係が分かる形で保存します。犯罪や訴訟に関係する可能性がある場合は、削除依頼の前に弁護士や警察へ証拠の残し方を確認してください。

手順2|誰の投稿かを確認する

故人自身の投稿、友人の投稿、家族の投稿、追悼欄への投稿では管理者が異なります。自分が投稿したコメントや写真であれば、自分のアカウントから削除・編集できる場合があります。他人の投稿なら、投稿者への依頼またはプラットフォームへの報告を検討します。

タグが付いているだけなのか、故人の写真が転載されているのか、プロフィール画像として使われているのかも確認します。対応メニューは場所によって異なります。

手順3|投稿者へ短く具体的に依頼する

連絡できる相手なら、公開コメントではなく個別メッセージなどで依頼します。

「突然のご連絡を失礼いたします。○○の家族です。ご投稿のうち、△△が写っている写真に自宅周辺の情報が含まれており、家族の安全上、削除または公開範囲の変更をご検討いただけないでしょうか。対象は次の投稿です。ご配慮いただけましたら幸いです。」

相手にも故人を悼む気持ちがあり、投稿を大切にしている場合があります。全削除だけでなく、公開範囲の変更、該当写真の差し替え、個人情報部分の修正など、目的を満たす方法を相談します。

手順4|規約違反の可能性があれば個別報告する

なりすまし、嫌がらせ、詐欺、個人情報の不当公開など、公式ルールに反する可能性がある場合は、対象投稿のメニューから報告します。報告理由は最も近いものを選び、フォームがあれば事実を簡潔に書きます。

家族関係や死亡証明が必要な手続きと、一般のコンテンツ報告は別の場合があります。対象投稿を報告するのか、故人アカウント全体について問い合わせるのかを確認して進めます。

手順5|結果と次の対応を記録する

報告日、受付番号、回答、削除・非表示の結果、再申請の可否を記録します。削除されなかった場合は、同じ内容を何度も送るのではなく、理由を確認し、別の公式窓口や法律相談が適切かを検討します。

家族の意見が分かれたときの決め方

「残すか消すか」ではなく、心配事を分ける

一人は「思い出を残したい」、別の人は「個人情報が怖い」と考えているかもしれません。対立しているようでも、対象を分けると両立できる場合があります。

家族の希望背景にある心配検討する折衷案
すべて残したい故人とのつながりを失いたくない追悼状態を維持し、問題投稿だけ報告・投稿者へ依頼
すべて消したいなりすましや情報公開が不安必要な写真を保存し、申請条件を確認して全体削除
すぐ決められない悲しみが強く判断できない緊急リスクだけ対処し、見直し日まで保留
家族だけで見たい公開範囲が心配追悼化後に一括変更できない点を確認し、別の家族用保管場所を作る

故人の意思を優先して確認する

Facebookの「死亡後に削除」設定、追悼アカウント管理人の指定、エンディングノート、遺言、家族へのメモなどに希望が残っていないか確認します。法的効力は資料ごとに異なりますが、家族が方針を考える重要な手掛かりになります。

権利者・関係者を置き去りにしない

故人のアカウントに、共同制作物、店舗のお知らせ、団体の記録、顧客との連絡が含まれる場合、家族だけの思い出ではありません。勤務先や共同管理者と、残すべき記録、別アカウントへ移す案内、顧客情報の扱いを相談します。

特にFacebookページやグループで故人が唯一の管理者だった場合、追悼化に伴う運用上の影響が生じることがあります。個人プロフィールとページ・グループを分けて、公式ヘルプで管理権限を確認してください。

追悼アカウントを安全に見守るための記録表

担当確認する内容記録する項目
家族代表残す・削除・保留の方針合意日、参加者、見直し日
申請担当追悼化・削除・報告公式URL、申請日、受付番号、回答
保存担当写真・文章・動画保存対象、保存先、共有範囲、バックアップ
安全担当なりすまし・個人情報対象URL、画面、被害、相談先
葬儀連絡担当訃報・参列案内公開範囲、投稿文、返信方針、削除時期

表にパスワードや認証コードを書き込んで家族全員へ共有しないでください。身分証、死亡を証明する書類、親族関係書類も、提出先が確定してから必要な人だけで管理します。

よくある失敗と防ぎ方

追悼化すれば家族が編集できると思う

追悼化は管理権の移転ではありません。Instagramでは既存情報の変更ができず、Facebookの追悼アカウント管理人にも過去投稿の削除・編集権限はありません。申請前に、残したくない情報があるかを確認します。

アカウント全体を消してから写真を探す

削除後に元へ戻せない可能性があります。遺影、家族写真、作品、契約・権利の証拠を先に確認し、必要な保存を終えてから申請します。

故人のパスワードでログインして削除する

本人になり代わる操作は避け、公式の追悼化・削除・報告手続きを利用します。パスワードや認証コードを第三者へ渡すことも、不正利用や情報流出につながります。

投稿者へ感情的に公開返信する

公開欄で責めると、投稿が拡散されたり、対立が深まったりすることがあります。まず証拠を保存し、個別に、対象と理由と希望を伝えます。危険がある場合は投稿者へ直接連絡せず、公式報告や専門窓口を利用します。

InstagramとFacebookの機能を同じだと思う

管理人制度や変更できる項目が異なります。対象アカウントのサービス名を確認し、それぞれの公式ヘルプを使います。

よくある質問

Q1. Instagramを追悼アカウントにした後、家族が写真を1枚だけ削除できますか?

原則できません。Instagramの追悼アカウントでは、既存の写真、動画、投稿、コメント、公開範囲などを変更できないと案内されています。規約違反のおそれがある内容は個別に報告し、アカウント全体を削除したい場合は近親者等の公式手続きを検討します。

Q2. Facebookの追悼アカウント管理人なら、故人の古い投稿を消せますか?

原則できません。管理人は固定投稿、プロフィール写真・カバー写真の変更、新しい友達リクエストへの対応など限られた管理を行えますが、過去投稿の削除・編集、故人としてのログイン、メッセージ閲覧はできません。

Q3. 追悼化すれば、写真は家族だけに表示されますか?

自動的に家族限定にはなりません。故人が生前に設定した公開範囲で残るのが基本です。公開投稿がある場合は、追悼化後も広い範囲から閲覧できる可能性があります。

Q4. 家族が故人のパスワードを知っている場合、ログインして整理してよいですか?

避けてください。追悼アカウントは誰も故人としてログインできない仕組みであり、家族への名義移転ではありません。公式の削除申請、追悼アカウント管理、個別報告を利用します。

Q5. 友人が投稿した故人の写真はどうすればよいですか?

まず投稿者へ、対象、理由、希望する対応を個別に伝えます。削除だけでなく、公開範囲の変更、個人情報部分の修正なども相談できます。規約違反や権利侵害が疑われる場合は公式報告や専門家への相談を検討します。

Q6. 追悼コメントにすべて返信する必要はありますか?

ありません。家族代表がまとめてお礼を伝える、返信しない、問い合わせだけ個別対応するなど、負担の少ない方針で構いません。宗教、地域、家族の考えにより対応は異なります。

Q7. アカウント削除には死亡診断書が必要ですか?

必要書類はサービス、申請者の立場、地域で異なります。Instagram公式案内では、死亡の事実、親族関係、法的権限を確認する書類が例示されています。日本で提出する具体的書類は、申請時の公式フォームを確認してください。原本を送る前に提出方法を確かめます。

Q8. 削除申請を出すと、すぐにすべて消えますか?

審査や処理の時間は一律ではありません。申請が受理されるか、追加書類が必要か、削除が反映されるまでの期間は個別に異なります。受付番号と申請日を記録し、公式回答を待ちます。

Q9. 削除した写真を後から復元できますか?

復元できるとは限りません。アカウント全体の削除を申請する前に、必要な写真・動画・文章を、正当な方法で別に保存できているか確認してください。

Q10. なりすましアカウントを見つけたらどうしますか?

プロフィールURL、表示名、投稿、連絡内容を保存し、プラットフォームのなりすまし報告を利用します。金銭要求や被害がある場合は、振り込まず、警察や金融機関などへ相談してください。

Q11. 葬儀の案内を追悼アカウントへ投稿してよいですか?

Facebookでは追悼アカウント管理人が固定投稿を作成できる場合がありますが、参列範囲や公開範囲に注意が必要です。Instagramでは家族が故人のアカウントへ新規投稿する前提にしません。遺族自身のアカウントや個別連絡で案内する方法が安全です。

Q12. 家族で結論が出ないときはどうしますか?

緊急の安全問題だけ先に対処し、削除は保留できます。残したい理由、消したい対象、故人の意思、共同の権利者、見直し日を整理します。法的権限や権利侵害が争点なら、弁護士へ相談してください。

追悼化後は「一部削除」と「全体削除」を分けて判断する

追悼アカウントにした後、故人の過去の写真や投稿を遺族が自由に選んで削除・編集することは原則できません。Instagramでは既存情報を変更できず、Facebookでも追悼アカウント管理人の権限は限定されています。

一部の問題投稿には、投稿者への依頼または公式の個別報告を使います。アカウントごと削除する場合は、必要な写真や証拠を先に保存し、故人の意思と家族の合意、申請者の権限を確認します。追悼化、個別削除、全体削除を一つの手続きだと思わないことが、後悔を減らすポイントです。

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