お役立ち記事 No.89

キリスト教式葬儀とは?カトリック・プロテスタントの違い

祈り、聖書、聖歌・賛美歌、献花を中心とする葬儀の準備と参列マナー

キリスト教式の葬儀では、祈り、聖書朗読、聖歌・賛美歌、説教、献花等を通じて故人を神にゆだね、遺族を支えます。一口にキリスト教式といっても、カトリック、プロテスタント諸教派、正教会等で教えと典礼が異なります。

故人が所属する教会・教派がある場合は、最初に司祭・牧師等へ連絡します。教会に通っていたことだけで、所属や洗礼名、葬儀の希望が家族に共有されていない場合もあるため、教会名、洗礼証明、聖書、手帳、知人を確認します。

この記事では、カトリックとプロテスタントの一般的な違い、葬儀の流れ、献花、香典・供花、教会・葬儀社との打ち合わせを解説します。

先に結論|所属教会へ先に連絡し、葬儀社は教会と役割を分ける

キリスト教式では、司式者、式次第、使用する聖書箇所・聖歌、教会での葬儀可否等を教会が決めることがあります。葬儀社は、ご遺体の搬送・安置、棺、会場設営、火葬、花、受付等を担当し、教会と調整します。

教会へ連絡する前に無宗教式や仏式を契約すると、故人の信仰に沿えない可能性があります。

カトリック葬儀の一般的な特徴

カトリックでは、故人が洗礼を受けた信者の場合、教会で通夜の祈り、葬儀ミサまたはミサを伴わない葬儀の典礼等を行うことがあります。日本カトリック司教協議会は、葬儀ミサ等の典礼文を整えています。

一般的には、入堂、聖歌、聖書朗読、説教、共同祈願、感謝の典礼。ミサの場合、告別、出棺等へ進みます。実際の順序は教会・司祭へ確認します。

カトリックで用いることがある事項です。

  • 洗礼名
  • 十字架、聖書、ろうそく
  • 聖歌
  • 献香・聖水等
  • 葬儀ミサ、告別式
  • 追悼ミサ、納骨式

非信者がミサへ参列する場合、聖体拝領の扱い等は教会の案内に従います。分からない場合は席で静かに祈って構いません。

プロテスタント葬儀の一般的な特徴

プロテスタントは多くの教派・教会に分かれ、式次第も異なります。一般的には、前奏、賛美歌、聖書朗読、祈祷、牧師の説教、故人略歴、弔辞、献花、頌栄・祝祷等が行われます。

死者を礼拝の対象とせず、神への礼拝と復活の希望、遺族への慰めを重視する教会があります。「故人へ祈る」「冥福を祈る」等の表現を避ける場合があるため、教会の言葉を尊重します。

同じプロテスタントでも、教会音楽、献花、焼香を行うか、式場で行えるか、信者でない人の葬儀を受けるか等が異なります。

共通しやすい流れ

1.ご逝去後、所属教会へ連絡

2.搬送・安置、司式者と日程調整

3.納棺、前夜式・通夜の祈り等

4.葬儀式、聖書朗読、祈り、聖歌・賛美歌

5.献花・告別

6.出棺、火葬前の祈り

7.収骨、納骨式、追悼の礼拝・ミサ等

通夜の名称を、前夜式、前夜祈祷、通夜の祈り等と呼ぶ場合があります。

献花の基本

白いカーネーション等の花を一輪受け取り、祭壇前で花を横向きまたは茎側を祭壇へ向けて供え、一礼・黙とうします。置き方は教会・会場の案内に従います。

十字を切る作法は、教派・信仰により異なります。非信者が無理に行う必要はありません。静かに頭を下げ、弔意を表します。

香典・供花の表現

不祝儀袋の表書きには、「御花料」等が用いられます。カトリック・プロテスタントで表現が異なる案内もあるため、訃報や教会へ確認します。蓮の模様がある仏式用は避けます。

供花は教会・会場のスペース、花の色・形に制限がある場合があります。教会指定の窓口または葬儀社を通じて注文します。

教会と打ち合わせること

  • 故人の所属教会、洗礼名、教派
  • 司祭・牧師等の連絡先
  • 教会葬が可能か、式場葬か
  • 通夜・葬儀・火葬炉前・納骨の祈り
  • 聖書箇所、聖歌・賛美歌、奏楽
  • 故人略歴、証し、弔辞
  • 献花、十字架、ろうそく等
  • 献金・謝礼、教会使用料、奏楽者等
  • 教会墓地、納骨堂、追悼礼拝・ミサ

非信者の家族が準備するとき

故人の信仰を尊重しつつ、家族へ意味を説明してもらいます。聖書や祈りの言葉を知らなくても、司式者の案内に従えば参列できます。

家族が別の宗教を信仰している場合、双方が無理なく参加できる方法、仏壇・位牌・墓地との関係を教会へ相談します。

よくある質問

Q1.キリスト教式では焼香をしますか?

一般に焼香ではなく、献花、祈り、聖歌・讃美歌等を行います。花の向きや一礼の方法は教会・式場の案内に従います。信者でない参列者は、祈りを強制されるものではありません。

Q2.カトリックの葬儀ミサは誰でも参列できますか?

参列はできますが、聖体拝領は原則として一定の条件を満たすカトリック信者が受けます。信者でない方は席で静かに待ち、案内があれば祝福を受ける方法等を確認します。

Q3.故人が好きだった曲を自由に使えますか?

教会の礼拝・典礼では使用できる曲に考え方があります。プロテスタントでも教派・教会で異なります。葬儀社だけで決めず、司祭・牧師へ早めに相談します。

教派・教会を先に確認する

「キリスト教式」だけでは式次第を決められません。所属教会、洗礼の有無、カトリック・プロテスタントの教派、司祭・牧師との関係を確認します。教会で行うか斎場で行うかによって、祭壇、音楽、献花、式後の記念会も変わります。

家族で共有する確認メモ

打ち合わせや手続きの途中で判断が変わることがあります。口頭だけで進めず、次の内容を一枚のメモにまとめます。

  • 所属教会・教派・洗礼の有無
  • 司祭または牧師への依頼内容
  • 聖歌・賛美歌・献花・記念会の進め方

決定日、確認した相手、未確認の項目も一緒に残します。変更があった場合は古い案を消さず、いつ誰が変更したか追記すると、家族、葬儀社、宗教者、行政窓口の認識違いを減らせます。

まとめ|カトリックとプロテスタントを一括りにせず、所属教会へ確認する

キリスト教式葬儀では、祈り、聖書、聖歌・賛美歌、説教、献花等を通じて故人を見送ります。カトリックとプロテスタント、さらに教会ごとに式次第と用語が異なります。

ハシモト葬祭では、所属教会・司式者と連携し、搬送、安置、会場、花、火葬等を整えます。教会名が分からない場合も、手元の資料から確認方法をご案内します。

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