ご遺体の搬送とは?寝台車の手配・搬送先・料金を確認するポイント
病院等から安置先までの依頼方法と、距離以外に増える費用を解説
病院や介護施設で家族が亡くなると、「何時までにお迎えを手配してください」と案内されることがあります。初めての場合、救急車で自宅へ帰るのか、霊柩車を呼ぶのか、どこへ連絡すればよいか分からないかもしれません。
病院等から安置先へご遺体を運ぶときは、一般に寝台車を手配します。寝台車は、ストレッチャー等を備え、ご遺体を横になった状態で搬送する車両です。葬儀後に棺を火葬場へ運ぶ霊柩車とは役割が異なります。
この記事では、搬送の依頼方法、搬送先の選び方、料金の内訳、長距離・夜間・自宅搬入で確認したい点を解説します。
先に結論|距離だけでなく「迎車・待機・時間帯・人員・安置」を確認する
搬送料金は、病院から安置先までの実車距離だけで決まるとは限りません。葬儀社の車庫から病院までの迎車、搬送後の回送、深夜・早朝、待機、有料道路、追加人員、階段作業、保冷処置などが加算される場合があります。
電話では「概算総額」と「追加になる条件」を確認し、搬送後に葬儀一式を契約するかは分けて考えます。緊急時でも、料金表や申込内容を後から書面で受け取ってください。
寝台車を手配する流れ
1.医師による死亡確認と搬送可能時刻を確認する
2.搬送先を自宅・斎場・安置施設から決める
3.葬儀社へ病院名、搬送口、故人の情報を伝える
4.到着予定、料金、支払い方法、必要人員を確認する
5.病院の担当者へ葬儀社名と到着予定を伝える
6.安置先で受け入れ、保冷・面会等を確認する
病院の搬送口は一般の正面玄関と異なることがあります。夜間は警備室を通る場合もあるため、病院の担当部署と葬儀社の双方へ正確な場所を伝えます。
搬送先の選択肢
自宅
故人を住み慣れた家へ帰したい場合に選ばれます。家族がそばで過ごしやすい一方、搬入経路、階段、エレベーター、寝具、室温、近隣への配慮が必要です。
マンションの規約やエレベーターの大きさ、玄関・廊下の幅により、搬入方法を工夫する場合があります。無理に自宅へ搬入すると安全上の問題があるため、建物条件を正直に伝えます。
斎場・葬儀会館の安置室
式場と同じ施設で安置できれば、再搬送を減らせる場合があります。ただし、面会時間、付き添い、夜間受け入れ、安置室から式場へ移る日の料金を確認します。
専用安置施設
式場が未定でも利用できる施設です。低温設備の有無、面会予約、納棺場所、持ち込み、宗教者の枕経、他施設への再搬送条件を確認します。
搬送料金を確認する項目
- 基本料金に含まれる距離・時間
- 迎車距離、実車距離、回送距離の扱い
- 深夜・早朝、休日の加算
- 病院や警察での待機料
- 高速道路、駐車場、フェリー等の実費
- 運転手以外の補助人員
- 階段、狭い通路、特殊搬入の費用
- 搬送用シーツ、保冷処置、納体袋等
- 安置料と、翌日以降の1日単価
- 搬送後に別会社へ移る場合の再搬送料
「搬送○円から」という表示だけでは総額を判断できません。出発地と搬送先を伝え、想定条件を入れた概算を書面で受け取ります。
葬儀社を決めていないときの伝え方
「まず病院から安置先までの搬送をお願いしたいです。葬儀一式は家族で相談してから決めます。搬送だけの場合の料金と、安置後に他社へ変更する場合の条件を教えてください」
搬送を依頼した時点で、どこまで契約が成立するのか確認します。申込書に葬儀プラン、祭壇、式場等が含まれている場合は、その場で理解できない項目へ署名しないようにします。
長距離搬送の注意点
県外の病院から平塚市周辺へ搬送する場合などは、走行距離、所要時間、高速道路、乗務員交代、保冷、夜間到着、安置施設の受け入れ時刻を確認します。
距離が長い場合は、現地で火葬して遺骨を移動する方法、航空機で搬送する方法と比較することがあります。故人や家族の希望、宗教上の考え、費用、時間を合わせて判断します。
死亡届は死亡地、故人の本籍地、届出人の所在地等へ提出できますが、火葬予約との順序や自治体の運用は個別に確認します。
搬送時に家族が持つもの
- 死亡診断書・死体検案書とコピー
- 故人の所持品、衣類、眼鏡等
- 病院・施設の領収書と連絡先
- 搬送先の住所、管理者の連絡先
- 家族代表者の身分証明・連絡先
現金、貴金属、重要書類は棺や搬送寝台へ置かず、家族が別に管理します。病院から受け取った物は一覧にし、誰が持ち帰ったか記録します。
よくある質問
Q1.救急車で安置先まで搬送できますか?
救急車は救命・医療搬送のための車両で、死亡確認後に葬儀の安置先へ搬送する用途では通常利用しません。葬儀社等の寝台車を手配します。
Q2.搬送料金は走行距離だけで決まりますか?
距離のほか、基本料金、迎車・回送、深夜早朝、有料道路、待機、階段、追加人員、長距離、感染対策等が加算される場合があります。「病院から安置先までの総額」と追加条件を確認します。
Q3.搬送だけ依頼して葬儀社を後で選べますか?
対応する会社があります。搬送・安置の契約範囲、安置後に他社へ再搬送する費用、キャンセル条件、預けた書類や品物の返却を確認します。口頭だけでなく明細を受け取ります。
家族で共有する確認メモ
打ち合わせや手続きの途中で判断が変わることがあります。口頭だけで進めず、次の内容を一枚のメモにまとめます。
- 迎車・実車・回送の各距離と料金
- 深夜早朝・待機・追加人員の加算条件
- 安置後に再搬送するときの費用
決定日、確認した相手、未確認の項目も一緒に残します。変更があった場合は古い案を消さず、いつ誰が変更したか追記すると、家族、葬儀社、宗教者、行政窓口の認識違いを減らせます。
まとめ|搬送は急いでも、契約範囲は急いで決めない
ご遺体の搬送は、ご逝去直後に必要な緊急手配です。ただし、搬送を頼むことと、葬儀一式を同じ会社へ依頼することは分けて確認できます。
出発地、搬送先、建物条件を伝え、距離以外の加算と安置費用を確認してください。安置先が決まらない場合も、候補ごとの料金・面会条件を聞き、家族が納得できる場所を選びましょう。
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